四万十川
勉強のたびも終点へ
はやる気持ちを抑えて
そして、青柳裕介氏描く『土佐の一本釣り』で有名な土佐久礼、太平洋から高南台地へかけての10.7kmにわたる急勾配=久礼坂の解説があって、三度目の運転停車の影野で、「本日、みなさまを御案内する四万十川について御案内いたします」と流れてくる。いよいよ核心に迫ってきたようだ。この話が聞きたかったんだと、はやる気持ちを抑えながら、車掌の話に耳を傾けてみる。「進行方向右手後方が四万十川の源流といわれる高知県高岡郡東津野村の方角です。四万万十川は東津野村の不入山に源を発し、大野見村から窪川町へと多くの流れを集めて南へ下ります。
アイヌの言葉で
「四万十」の名はアイヌ語のシ・マムタ、はなはだ美しいという意味や、4万もの支流を集めるからとも言われています。南へ下る四万十川は窪川町で高南台地に南下をはばまれ、流れは西に向かいます。やがて大正町で最大の支流である梼原川と合流して西土佐村へ流れ、そこで第二の支流、広見川と合流し総延長196km、流域面積はじつに2270k㎡の大河でございます。アユをはじめ多くの魚に恵まれ」車中いながらにして、レクチャーが受けられる。車内の一画にサロンなどがあって、フリップなどをかかげて説明してくれたらもう完壁…というのは夢だろうか。土讃線終点の窪川には12時13分に到着して、16分に発車する。この間に宇和島運転区の車掌に交替した。涼しげなアロハシャツを着ている。夏の観光列車ならではだ。そんなちょっとした演出でも夏を感じさせてくれるのだ。